mornings and nights

おなかに肉腫という病を飼っています

check one two one two

ー 日記を書くための意思表明 ー

noteのアカウントを持っているのだけど、noteやcakesの人生相談やホームレスにまつわる炎上が続いて、noteで何かを書こうとするたびに抵抗を覚えるようになった。

それでHatena Blogにしようと思ったものの、なんとなくデザインに慣れず最初の記事から1年も経ってしまった。自分のページを開くたびに広告が目に入るのがしんどくて、わざわざ年会費を払ってHatena proにしたというのに。

そうして一年が経ち、先日、Hatena proの契約自動更新日がきた。この全然書いていないHatena blogアカウントを更新すべきか、noteに戻るかを迷っているうちに結局更新されてしまったので、これを機に再開してみようと思う。

◆◇◆

書き留めたい言葉で、頭の中がいっぱいになるのは、いつもつらいときだ。

心がつらいとき、あるいは身体がつらいとき。例えば、CT検査の結果が良くないと医師から告げられた日の翌日とか、体調がすぐれず起き上がれない日。そういう日は、「死」を身近なものとして想像してしまう。そして以前はあまり抱くことがなかった感情――不安、失望、焦り、諦め、もうすべて終わらせたいという仄暗い憧れ――が自分の中で渦巻く。それらと共に、「残された時間で何がしたいか」、「自分がどう生きてきてここにいるのか」を普段よりもたくさん考えるのもこの時期だ。

頭の中が言葉で溢れかえってる自分を、冷静に「ちょっと面白いな」と思っている自分もいる。かつて私は、自分の人生に起きたことは何でも面白いから記録しておきたいと思っていた。そんな昔の自分の名残なのか、やはり「死」を意識して変化した自分も面白いから記録したいと思い続けている。

ただし言うまでもなく、そういう時は大変しんどいので、いつも心身の回復を優先させてしまう。自分の心の内に向き合い、文章に起こすには体力がいるから、いつも「もう少し調子が良くなったら日記をかこう」と思う。

けれど心身が回復して調子が良くなると、喉元すぎればなんとやらで、渦巻いていた言葉や感情はすっかり吹き飛んでしまっている。死を意識してグルグルしている自分を記録するタイミングを逸したのは少し惜しいが、回復して元気になることはまぎれもなく良いことなので、きれいさっぱり忘れて遊びに出かける。そして調子に乗って、またすぐに体調を崩して頭が言葉でいっぱいになるが、つらすぎて、また書けない。その繰り返し。

Hatena proを契約してから1年間、ずっとこんな感じで、日記を書く習慣が根付かなかった。

なんて、できなかった理由を説明しても仕方がないのだけど、自分の気持ちを(140字の字数制限を気にせず)文章としてアウトプットするリハビリもかねて長々と書いた。

結局のところ、自分で感じたことは自分で記録しておかないと、誰も代わりに覚えておいてくれないのだから、あらためて、過行く日々のことを留めていこうと思う、自分のための意思表明。